「Monique vintage store」の店主二人は小学校からの同級生です。
家も近く仲が良かった私達は、雑誌のリメイク特集を見ながら一緒に服を作ったり、街の古着屋へ繰り出してお気に入りの一着を探すのが定番の遊びでした。高校生になると「こんな服があったらいいな」を形にし、フリーマーケットに出店にしたり、馴染みのお店に置いてもらったり……。

その後二人とも服飾の専門学校へ進学するために上京し縫製技術を学びます。卒業後は東京でルームシェアをしながらそれぞれ別の古着屋で働き、開業の準備をしました。

2006年、松本で「PINK used select shop」をオープン。

初めての買い付けはロサンゼルス。まだスマホもない時代のことです。モーテルの電話帳を捲り、紙の地図を開いて買い付けができそうな場所に目星をつけて、二人で「これだ！」と思う古着を探しました。

歳を重ね、自分たちの好みが変わってきたことから、2013年には「PINK」のイメージをガラッと変えて、「Monique vintage store」としてリニューアル。

扱う服のテイストは変われど、買い付けてきた古着は常に一着一着に目を通し、自分たちの手でほつれや汚れをきれいに直してから店頭へ並べています。売り切れない服はどうしたら気に入ってもらえるかを考えてリメイクし、次へつなぐ工夫を重ねてきました。はじめはただ「もったいない」という想いでしていたことが、いつの間にか二人ならではのセンスと技術として磨かれていきました。

これまでは自分たちのために行なっていた「リペア・リメイク」を、今度はお客様のために。これからの「Monique vintage store」は、さらに街の古着屋さんとして、服を次へとつなげていくお店を目指します。